地球環境・気候研究推進室

地球環境・気候研究推進室の発足について

(一財)気象業務支援センターでは、地球環境や気候変動問題、特に、気候変動予測にかかわる研究を推進し、国内はもとより国際的にも貢献するため、平成29年5月22日、新たに「地球環境・気候研究推進室」を気象庁気象研究所内に設置しました。

同室の室長には、わが国の気候変動予測の第一人者で、長年にわたり多くの研究成果をあげられ、「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change:IPCC)」のリードオーサー(主執筆者)としても活躍されてこられた鬼頭昭雄元気象研究所気候研究部長をお迎えし、新進の研究者やエンジニアなどを加えてチームを構成しました。

当センターは、文部科学省が平成29~33年度の5か年計画で新たに開始する「統合的気候モデル高度化研究プログラム」*1の領域テーマA~Dの内、領域テーマC(統合的気候変動予測)の主管機関として、鬼頭室長を主管機関代表として研究を推進します。研究の推進に当たっては、気象研究所*2の高薮出環境・応用気象研究部長をリーダーとする研究チームと一体的かつ有機的な研究協力体制を整えるとともに、海洋研究開発機構(JAMSTEC)*3 、名古屋大学*4等の国内研究機関、東南アジア等の各国研究者とも連携・協力を積極的に進めることとしています。また、研究グループ全体での円滑かつ効果的な研究推進に必要となる、良好な研究環境にも十分配慮して支援に努めることとしています。

新たに発足した「地球環境・気候研究推進室」の研究活動により、国内外の気候変動対策とともに、国際的にもIPCC等への科学的な知見の発信に努めるとともに、発展途上国の温暖化対策にかかわる技術移転等にも貢献していくこととしています。

*1 本プログラムは、同じく文部科学省が平成24~28年度の5か年計画で実施した「気候変動リスク情報創生プログラム」(http://www.jamstec.go.jp/sousei/)の成果・資産を引き継ぎ、更なる気候変動予測分野の科学的知見を高め国内外の地球温暖化対策に貢献しようとするものです。

*2 気象研究所(http://www.mri-jma.go.jp/

*3 本研究における気候予測モデルによる大規模予測計算は、JAMSTEC(http://www.jamstec.go.jp/j/)の協力を得て、同センターの地球シミュレータにより行う予定です。

*4 宇宙地球環境研究所気象学研究室(http://www.rain.hyarc.nagoya-u.ac.jp/

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