波浪アンサンブル数値予報モデルGPV(WEM)
お知らせ
気象庁では、波浪アンサンブルモデルを1.25度格子から0.5度格子に高解像度化するとともに、モデルに浅海効果を導入しました。これに伴い、2020(令和2)年3月24日から0.5度格子の新形式GPVの提供を開始しました。この変更により、波高の予測精度が改善されました。また、2021(令和3)年6月10日より、波浪アンサンブルモデルのメンバー数が従来の27メンバーから51メンバーに増強され、新たに「波浪アンサンブル数値予報モデルGPV」とする変更が実施されました。
なお、1.25度格子のGPVは、2021(令和3)年6月9日12UTCの初期時刻の資料を以て、配信を終了しました。
- 波浪アンサンブル数値予報モデルGPV New!
- 従来から配信している1.25度格子GPV ※配信終了
波浪アンサンブル数値予報モデルGPV
はじめに
2020(令和2)年3月24日から、波浪アンサンブルモデルを1.25度格子から0.5度格子に高解像度化するとともに、モデルに浅海効果を導入した新形式GPVの提供を開始しました(技術情報 第529号)。
波浪アンサンブルモデル高解像度化により、これまでよりも空間的に詳細な波浪予測情報の提供が可能になりました。また、波浪アンサンブルモデルに浅海効果を導入しました。
水深の浅い海域(浅海域)に波が進入すると、海底地形の影響を受けて波高、波速、波長が変化し、副次的に屈折や砕波などの現象が発生するほか、回折や反射など波の変形を伴う現象が起こります。これらを総称して「浅海効果」と呼びます。浅海効果の屈折や海底摩擦は概ね水深50m未満の浅海で顕著となるため、浅海域の波浪予測精度が向上します。
今回の波浪アンサンブルモデルの変更による予測精度の改善については、配信資料に関する技術情報 第529号をご参照ください。
さらに、2021(令和3)年6月10日から、メンバー数を現行の27メンバーから51メンバーに変更し、「波浪アンサンブル数値予報モデルGPV」と名称変更されました(技術情報 第555号)。
メンバー数が増加することにより、最も起こりやすい波高を信頼度高く予測することが可能となりました。
要素
有義波高[m]、有義波周期[秒]、卓越波向[度]
初期値
00、12UTC(1日2回)
予報時間
0~264時間(6時間毎)
アンサンブルメンバー数
51メンバー
データ形式
国際気象通報式FM92 GRIB 二進形式格子点資料気象通報式(第2版)
※略称:GRIB2
配信領域
(75N, 0E)北西端から180度を経て(75S, 0.5W)を南東端とする領域
格子系
等緯度等経度
格子間隔
0.5度×0.5度(格子数 720×301)
サイズ
約 970MB(1初期時刻あたり)
技術資料
配信資料に関する技術情報 第555号
☞ サンプル・データ:こちら
配信資料に関する技術情報 第529号
☞ サンプル・データ:こちら
☞ 配信資料に関する技術情報:こちら(気象庁ホームページ)
国際気象通報式・別冊
☞ 国際気象通報式・別冊:こちら(気象庁ホームページ)
波浪アンサンブルモデルGPV(WEM)【従来から配信している1.25度格子GPV】 ※配信終了
お知らせ
2021(令和3)年6月9日12UTC初期時刻の資料を以て、配信を終了しました。
はじめに
2016(平成28)年12月19日から、波浪アンサンブルモデルGPV(WEM)の提供を開始しました(技術情報 第432号)。
2020(令和2)年3月24日から、高解像度化と浅海効果が導入された波浪アンサンブルモデルによる計算結果に変更されました(技術情報 第529号)。
要素
有義波高[m]、有義波周期[秒]、卓越波向[度]
初期値
12UTC(1日1回)
予報時間
0~264時間(0~84時間:6時間毎、96~264時間:12時間毎)
アンサンブルメンバー数
27メンバー
データ形式
国際気象通報式FM92 GRIB 二進形式格子点資料気象通報式(第2版)
※略称:GRIB2
配信領域
(75N, 0E)北西端から180度を経て(75S, 0.5W)を南東端とする領域
格子系
等緯度等経度
格子間隔
1.25度×1.25度(格子数 288×121)
サイズ
約90MB/回(1日1ファイル)
技術資料
配信資料に関する技術情報 第432号
☞ サンプル・データ:こちら
☞ 配信資料に関する技術情報:こちら(気象庁ホームページ)
国際気象通報式・別冊
☞ 国際気象通報式・別冊:こちら(気象庁ホームページ)