高解像度降水ナウキャスト
はじめに
平成26(2014)年8月7日より、高解像度化した気象庁の気象レーダーや国土交通省のXバンドMPレーダーネットワーク(XRAIN)の観測データを利用した250m格子の高解像度降水ナウキャストの提供を開始しました。
平成31(2019)年3月5日より、精度の向上を目的に、高解像度降水ナウキャストで国土交通省Cバンドレーダ雨量計の利用を開始します。
令和5(2023)年5月25日13時より、線状降水帯の雨域のシェープファイル形式データの配信を開始しました。
データの概要
内 容
高解像度降水ナウキャストは、高解像度化した気象庁の気象レーダーや国交省XRAINの観測データ等を利用して作成する250m格子の降水ナウキャストです。降水の予測(移動及び盛衰の予測)手法についても、これまでの降水ナウキャストから高度化し、特に急な強い雨について予測精度の改善を図っています。
高解像度降水ナウキャストには、次の2種類のデータが含まれます。
-
(1)高解像度降水ナウキャスト
瞬間的な降水強度のデータです。
レーダーエコー強度の実況解析値との連続的な利用に適しています。 -
(2)高解像度降水ナウキャスト(5分間降水量)
5分間の積算降水量のデータです。雨量値としての利用に適しています。
配信間隔
5分毎
予測時間
実況解析および5分毎30分後までの予測
ただし、1時間先までの利用を想定して、35分先から60分先までの1km格子の予測もデータに含めて提供します。30分先までの予測と35分先から60分先までの予測には、同じ予測手法を用いています。
対象領域
下図に示す
ただし、速報性を確保しデータ量を抑えるため、陸上と沿岸の海上では250m格子により、その他の海上では1km格子によりデータを作成
データ形式
国際気象通報式FM92 GRIB 二進形式格子点資料気象通報式(第2版)
※略称:GRIB2
サイズ
上記(1)、(2)それぞれ最大80MB/回(gzip圧縮:配信時)、解凍後は最大約120MB
80MB×2種類×12≒1.92GB/時間×24≒約46GB/日
* データサイズは天候状況により異なります
利用にあたっての注意事項
データサイズが非常に大きくなる場合があるため、受信するための回線は30Mbps以上の回線を推奨します。(なお、原則としてIP-VPN網での提供は行いません。)
上記(1)、(2)いずれかのデータのみを提供することもできます。
技術資料
配信資料に関する技術情報 第507号
平成31(2019)年3月5日13時(日本時間)から適用
配信資料に関する技術情報(気象編)第398号
☞ 配信資料に関する技術情報:こちら(気象庁ホームページ)
国際気象通報式・別冊
☞ 国際気象通報式・別冊:こちら(気象庁ホームページ)
配信領域
