表面雨量指数
はじめに
気象庁では、大雨による浸水害の危険度が高まると予想されるとき、市町村長等が行う避難準備・高齢者等避難開始等の防災対応の判断や、住民の自主避難を支援するため、大雨警報・注意報を発表して警戒・注意を呼び掛けています。
その発表基準として、浸水害発生とより結びつきの強い「表面雨量指数」を導入することとなり、平成29(2017)年7月4日13時から提供を開始しました(技術情報 第446号)。
表面雨量指数
概要
表面雨量指数は、地形、土地利用など、その土地がもつ雨水のたまりやすさの特徴を考慮して、降った雨による浸水害発生の危険度の高まりを数値で表現したものです。
日本国内の陸上を対象に、地表面を約1km四方の領域(緯度 0.5分・経度 0.75分)に分けて、それぞれの領域で計算します。
また、降水ナウキャストを用いた1時間先までの雨量予測に基づく予想値と、降水短時間予報を用いた6時間先までの雨量予測に基づく予想値をそれぞれ算出します。
データ形式
国際気象通報式FM92 GRIB 二進形式格子点資料気象通報式(第2版)
※略称:GRIB2
格納要素
表面雨量指数
格子系
等緯度等経度
配信領域
北緯 20度~ 48度
東経 118度~ 150度(※ 下図参照)
ただし、計算領域は国内陸上格子
格子間隔
0.0083度(緯度)×0.0125度(経度)
格子数
3360(緯度)×2560(経度)
予報時間等
・解析時刻
・降水ナウキャストによる1時間先までの雨量予測に基づく10分毎の予想
・降水短時間予報による6時間先までの雨量予測に基づく1時間毎の予想
作成頻度
・実況(10分毎)
・降水ナウキャストによる予想(10分毎)
・降水短時間予報による予想(30分毎)
ファイルサイズ
・実況(90KB)
・降水ナウキャストによる予想(500KB)
・降水短時間予報による予想(500KB)
技術資料
配信資料に関する技術情報 第446号
☞ 配信資料に関する技術情報:こちら(気象庁ホームページ)
国際気象通報式・別冊
☞ 国際気象通報式・別冊:こちら(気象庁ホームページ)
配信領域
