沿岸波浪モデルGPV(CWM)
(沿岸波浪数値予報モデル風浪・うねりGPVを含む)
はじめに
気象庁では、船舶の航行や海上作業の安全に係る情報の充実を目的として、全球波浪数値予報モデル及び沿岸波浪数値予報モデルによって計算した有義波高等のGPVを提供しています。
2020(令和2)年2月12日より、これまでのGPVに加え、これらのモデルによって計算した風浪・うねり第1成分・うねり第2成分の波高・周期・波向のGPVの提供を開始します。
沿岸波浪数値予報モデルGPV(CWM)
はじめに
2007(平成19)年6月から、格子間隔を0.05度(約5km)、方向分解能を36方位に細分化した沿岸波浪数値予報モデルGPVを、ファイル形式にて提供開始しました。
なお、2007(平成19)年11月から、データの配信回数が従来の1日2回(00,12UTC)から4回(00,06,12,18UTC)に変更されました。
要素
波高[m]、周期[秒]、波向[度]、
海上風東西成分[m/s]、海上風南北成分[m/s]
初期値
00、06、12、18UTC(1日4回)
予報時間
72時間予報(3時間間隔)
データ形式
国際気象通報式FM92 GRIB 二進形式格子点資料気象通報式(第2版)
※略称:GRIB2
配信領域
(北緯50度、東経120度)北西端、(北緯20度、東経150度)南東端とする領域
格子系
等緯度等経度、0.05度×0.05度(格子数 601×601)
サイズ
約70MB/回×4回=約280MB/日
技術資料
配信資料に関する技術情報(気象編)第245号
☞ 配信資料に関する技術情報:こちら(気象庁ホームページ)
国際気象通報式・別冊
☞ 国際気象通報式・別冊:こちら(気象庁ホームページ)
沿岸波浪数値予報モデル風浪・うねりGPV
2020(令和2)年2月12日(水)00UTC(日本時間 12日09時)初期値の資料から提供を開始します。
はじめに
今回提供する全球波浪数値予報モデル風浪・うねりGPV 及び沿岸波浪数値予報モデル風浪・うねりGPV(以下、風浪・うねりGPV)は、全球波浪数値予報モデル及び沿岸波浪数値予報モデルで計算される波浪スペクトルから算出した風浪・うねり第1成分・うねり第2成分の各成分における波高・周期・波向の予測値です。各成分の算出方法の概要は、高野・山根(2018)注1をご覧ください。
これらの成分ごとの情報を利用することによって、風浪又はうねりが卓越する海域が予測できるほか、複数の方向から波が来ることによって危険が高まる海域を判断することができます。
なお、風浪・うねりGPV に含まれている24時間予測値のデータの一部は、現在気象庁が提供している外洋波浪予想図(FWPN)注2で「航行に危険な荒れた海域」の波の情報として表示しています。
注1; 高野洋雄・山根彩子(2018):「航行に危険な荒れた海域情報」の波浪予想図への追加.測候時報, 85, 1-12.
注2;外洋波浪予想図(FWPN)は、天気図画像ファイルで提供しています。
要素
風浪の波高[m]、周期[秒]、波向[度]
うねり第1成分の波高[m]、周期[秒]、波向[度]
うねり第2成分の波高[m]、周期[秒]、波向[度]
初期値
00、06、12、18UTC(1日4回)
予報時間
72時間予報(3時間間隔)
データ形式
国際気象通報式FM92 GRIB 二進形式格子点資料気象通報式(第2版)
※略称:GRIB2
配信領域
(北緯50度、東経120度)北西端、(北緯20度、東経150度)南東端とする領域
格子系
等緯度等経度、0.05度×0.05度(格子数 601×601)
サイズ
最大約90MB/回×4回=約360MB/日
(欠損値の多寡により変動する)
欠損値について
沿岸波浪数値予報モデル風浪・うねりGPVでは、モデルにおいて陸又は海氷と定義された格子点では、データを持ちません。このため、これらの格子の波高・周期・波向を欠損値として扱います。
また、波高が低い成分は分離できないため、各成分について波高が0.3m未満の格子の波高・周期・波向も欠損値としています。
技術資料
配信資料に関する技術情報 第519号
☞ 配信資料に関する技術情報:こちら(気象庁ホームページ)
☞ 配信資料に関するお知らせ:こちら(気象庁ホームページ)
国際気象通報式・別冊
☞ 国際気象通報式・別冊:こちら(気象庁ホームページ)
配信資料に関する技術情報 第519号 に付属するサンプルデータ
☞ こちらのページを参照してください。