ひまわり標準データ
「ひまわり標準データ」は気象庁が提供する気象衛星観測データのうち最も源泉に近く、情報量の多いデータです。
「ひまわり8号」に障害等が発生して観測を継続できなくなった場合や、放射計のスキャナ校正などの衛星保守を実施する際には、運用を「ひまわり9号」に切り替えることで、観測を継続し、同質のデータを提供します。
配信データの内容
日本域 / 機動観測域の 3領域、16バンドのデータです。各バンドの波長、解像度は、こちらでご確認ください。
データ形式
ひまわり標準形式
観測領域・画像サイズ
フルディスク(全球)
およその観測領域;
見える範囲全て
(1) バンド3
- 解像度; 0.5(km)
- 画素数; 22,000×22,000(pixels)
(2) バンド1,2,4
- 解像度; 1(km)
- 画素数; 11,000×11,000(pixels)
(3) バンド5~16
- 解像度; 2(km)
- 画素数; 5,500×5,500(pixels)
日本域
およその観測領域;
2,000km×2,000km
北東日本と南西日本を合成。
(1) バンド3
- 解像度; 0.5(km)
- 画素数; 6,000×4,800(pixels)
(2) バンド1,2,4
- 解像度; 1(km)
- 画素数; 3,000×2,400(pixels)
(3) バンド5~16
- 解像度; 2(km)
- 画素数; 1,500×1,200(pixels)
機動観測域
およその観測領域;
約1,000km×1,000km
領域は可変。台風等を観測。
(1) バンド3
- 解像度; 0.5(km)
- 画素数; 2,000×2,000(pixels)
(2) バンド1,2,4
- 解像度; 1(km)
- 画素数; 1,000×1,000(pixels)
(3) バンド5~16
- 解像度; 2(km)
- 画素数; 500×500(pixels)
投影法
Normalized Geostationary Projection
衛星が理想的な位置に静止している際に見える地球上へ画素を投影
測地系パラメータ
WGS84(World Geodetic System 1984)準拠
画素サイズ
1画素 16bit
提供頻度・配信スケジュール
- フルディスク; 10分毎
- 日本域; 2.5分毎
- 機動観測域; 2.5分毎
配信ファイル
配信ファイル名やファイルサイズの詳細については、「気象衛星観測データ配信一覧表」(PDF)や、下記の技術資料をご確認ください。
bzip2圧縮したファイルを配信します。
フルディスク(全球)データは、10ファイルに分割して配信します。
フルディスクデータ全16バンドの 1観測分は 約1.38GB、1日分は 約200GB(最大)となります。
「ひまわり9号」によるバックアップ観測について
「ひまわり8号」に障害等が発生して観測を継続できなくなった場合、速やかに運用を「ひまわり9号」に切り替えます。
ただし、「ひまわり9号」の放射計(観測機器)は、機器の劣化を避ける目的で普段は電源を切っているため、「ひまわり8号」に障害等が発生してから、「ひまわり9号」による観測データから作成したプロダクトの提供を開始するまでに 4時間~24時間程度の準備時間を要します。この準備時間は観測バンドによって異なります。
提供開始までの準備時間の目安については、以下のとおりです。
- バンド1~3:約4時間後
- バンド4~16:約24時間後
技術資料
配信資料に関する技術情報 第504号 第3部
ひまわり標準データについて、下記の資料を気象庁 気象衛星センターHP で入手できます。
- ひまわり標準データ利用の手引き(第1.3版、2017年7月3日公開)